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渡辺 宏; 武久 正昭
Radiation Physics and Chemistry, 24(1), p.41 - 54, 1984/00
脱水した都市下水汚泥の線による殺菌効果をレビューした。脱水汚泥中の細菌数は10/g、大腸菌群数は10/g程度であった。この大腸菌群を検出限界以下に殺菌する必要線量は0.3~0.5Mradで季節により変化する。また0.5Mrad照射汚泥中の大腸菌は保管中に再増殖することがなかった。この結果から脱水汚泥の殺菌線量は0.5Mradと結論した。照射によるミクロフローラの変化は非照射汚泥の主要菌種がP.Cepaciaから、0.5~0.7Mrad照射によりバチルス類に変化する。また照射汚泥のベチルス類の再増殖、大腸菌を接種したときの増殖についても言及した。
江連 秀夫
JAERI-M 6234, 56 Pages, 1975/09
JPDR-1燃料のU、Puの原子個数密度、燃焼度の測定が、42年に計画され、ホットラボ、分析センター、燃開室等の協力のもとに測定結果がえられたのを機会に、これらの解析をおこなった。三次元核熱水カ計算コードFLORAによるボイド率、燃焼度分布を計算し、Exponential matrix法を用いて、核種の原子個数密度を求めるプログラムTRANSURAを作り、Uおよび超ウラン元素の空間分布を計算した。また、核種の個数密度、燃焼度分布の測定値から核種の実効断面積、セル定数コードの評価をおこなった。
江連 秀夫
JAERI-M 6233, 50 Pages, 1975/09
JPDR-1炉心の燃焼度の解析はすでにFLAREによっておこなわれてきた。その解析にあたり、種々の問題があり、その解決のため、三次元核熱水カコードFLORAの開発をおこなった。FLORAの理論的背景について、ベンチマークテストを通して比較検討した結果、よい一致をみた。計算時間も少なく、経済的にも十分使用できることがわかった。そこで更に、JPDR-1炉心の燃焼度の分布が測定された機会に、FLORAによって、JPDR-1炉心の燃焼度分布の解析をおこなった。解析にあたってはガンマープローブ試験結果を参考にして、FLORAのオプションのサーベイ、インプットデータの修正をして、出力分布が測定結果をシミュレーションできるようなオプションをとった。この結果、FLORAによる計算結果は測定結果とよい一致をみた。コネクターおよび反射体のプラグが出力分布に及ぼす効果が大きく、補正をする必要がある。また、制御棒による出力分布の歪はFLAREよりFLORAの結果が少なく、実測値に近いことがわかった。
江連 秀夫
JAERI-M 6232, 103 Pages, 1975/09
ここ数年、軽水炉の三次元核熱水力の解析および計算コードの作成をおこなった。度分法、coarse mesh法、関数近似法等の計算手法を比較検討し、三次元核熱水力計算コードFLORAを作った。その主な特徴は次の通りである。(1)計算時間は他の同じようなコードの1/3~1/2である。(2)中性子スペクトルのミスマッチングがあっても計算誤差が少ない。(3)GdO入り燃料、燃料体の軸方向で濃縮度がことなる燃料があっても、三次元出力分布の計算ができる。(4)coarse mesh法および関数近似法によって、中性子の輸送が計算できる。本報は、FLORAの作成までの経過、理論的背景、計算例を示し、マニヤルとして使用できるようにまとめた。
伊藤 均; 佐藤 友太郎*
Agricultural and Biological Chemistry, 37(2), p.233 - 242, 1973/02
市販のウィンナーソーセージを10Cで貯蔵した場合に発生してくる微生物は主にLactobacillus、Streptococcus、酵母菌類であった。これに対し保存料を添加していない特別調製したウィンナーソーセージでは、発生してくる微生物はLactobacillus、Streptoccus、酵母菌類の他に、Micrococcus、Bacillns、Acnetobacter、Flavobacterium、Serratia、Corynebacterium、Pseudomonas等の増殖も著しかった。しかし300k-radおよび500k-rad照射されたウィンナーソーセージを10Cで貯蔵した場合に発生してくるのはLactobacillus、Streptococcus、酵母菌類であり、特別調製品ではAcinetobacterの増殖がことに著しく、照射後に残存している微生物の中では最も照射線抵抗性が強かった。300k-rad照射された場合には、微生物の発生は3~7日間認められず、貯蔵期間は2~3倍に延長された。さらに500k-rad照射されたウィンナーソーセージでは微生物の発生は9~14日間認められず、貯蔵期間も4~6倍に延長することができた。